⑦ 新大阪

夜更けのホテル、にて。
少し眠いテンションです。
ちらり思いついたことをかきかき。

「あれからいくつの時を
 過ごしてきただろう」

睡蓮、
という曲は、
何度も何度も書き直して、
その度にいくつものイメージを浮かべては、
また、削り、引き絞り、
あの形に生まれた。

一度書いたものは、消しゴムでけした後も、
読む人には、行間として伝わる。
そんな話がうそかまことか。

まだまだ荒削りだと思うし、
あの時点であれが限界だったとも思うし、
でも歌い込むうちにあれ以外の形はないとも思う。いろいろだ。

チャゲアスや、ミスチルや、玉置さんや、ゴスペラーズや、マーチンさんや、
大好きないろんな人の影響があったようにも見える。最終的には僕だけのコトバだ、とも思う。いろいろ。

大学の先輩が、玉置浩二大好きっこで、
毎週のように箱根の温泉に行ってたけど、
車内ではそれがかかってることが多かった。

すごく耳に残ってるのは、メロディーって曲だ。
「あの頃は 何もなくて
 それだって 楽しくやったよ
 メロディー いつのまに
 大切な ものなくした」

過ぎた日々を振り返る癖は、
中学の頃から変わってないけど、
それをしたときの胸の奥の鈍い痛みは、
年を追うごとに強くなっている気がする。理由は、わかってるけどね。

冒頭に挙げた歌詞の部分は、まぁその、玉置さんの世界観を、
若いなりに、やってみたかったんだろうってちょっと今になっておもうんだね。
ぼんやりした歌詞だけど、
それは見事、歌うごとに重たく、大きく、この胸に響いてるよ。